捏造発覚
フジテレビ系の情報番組「発掘!あるある大事典U」で、2007年1月7日に放映された納豆ダイエットの効果を示すデータが、
ほとんど捏造されていたことがわかりました。

<1月22日読売新聞より>
「発掘!あるある大事典U」を製作したのは関西テレビ(大阪市)でした。
記者会見
関西テレビの千草宗一郎社長は、1月20日午後5時半から大阪市北区のホテルで記者会見しました。
番組では、納豆を食べた被験者の中性脂肪値が正常値になったとコメントし、字幕で数字をつけて紹介しました。 しかし実際には、実験した男女8人のコレステロール値屋中性脂肪値、血糖値の測定をしていませんでした。
また朝に納豆を2パックまとめて食べた場合と、
朝晩に分けて食べた場合の血液比較検査結果も架空でした。
その他、米テンプル大のアーサー・ショーツ教授が、
「(ダイエット効果のある)DHEAを増やす食材がある」などと発言していないのに、
日本語訳コメントを勝手につけていました。
さらに被験者がやせたことを示す3枚の比較写真は、無関係の写真でした。
取材や実験結果のほとんどは、捏造だったそうです。
会見した千草宗一郎社長は、
「事実と異なる内容を含む番組を放送いたしましたことは、報道機関としての信を損なうものであり、
視聴者の皆様を裏切ることとなり、申し訳ございません」と謝罪しました。
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捏造発覚の経緯
この捏造が発覚したのには、1月12日に週刊誌の「週刊朝日」から放送内容は事実と異なると指摘があったからです。
さらに「週刊朝日」から1月18日に、より具体的な質問事項が届きました。
そのため、制作を委託した会社の日本テレワークなどに聞き取り調査をしたところ、
捏造、不正が発覚したそうです。
しかし関西テレビは、
週刊朝日が求めた期日までに答えませんでした。
それで1月20日午後に関西テレビに問い合わせたところ、
「会見することにした」という連絡があったそうです。
「週刊朝日」では、1月26日号で「納豆ダイエットは本当に効くの?」という記事を書いています。 また2月2日号でも、取材を進めているそうです。
関西テレビは、
「アメリカでの取材が難航し、制作会社の人間が追いつめられていたのが一因」と説明しました。
調査委員会の発足
関西テレビは調査委員会を発足させ、実験をでっち上げた点について、全容を明らかにする方針です。
また過去の放送分についても問題がなかったか調べるとともに、
今後も番組を続けるかどうか検討するそうです。
そして再発防止策を練るとしています。
また「発掘!あるある大事典U」を、21日の放送からしばらく中止すると発表しました。

<1月21日読売新聞の朝刊第一面より>
謝罪放送
謝罪放送は、 1月21日午後9時、休止した「発掘!あるある大事典U」の代わりの番組「スタ☆メン」の冒頭に行われました。
関西テレビの毛利八郎アナウンサーが約5分間、 番組の捏造の内容について説明しました。
それから、
「今回のことは報道機関としての放送局の信頼を著しく損なうもので、
視聴者や関係者の信頼を裏切ることになり、深く反省し、おわび申し上げます。
今後は二度とこのようなことが起こらないように対策を講じる所存です」
と頭を下げました。
抗議1,000件
1月21日夜までに関西テレビに寄せられた抗議や電話での問い合わせは、 計277件。キー局のフジテレビには、800件以上。
「あの番組が信じられなくなった」とか、
「信じていたのに裏切られた」などの批判が、約55%だったそうです。
「過去の番組にも、問題がなかったか調べてほしい」とう声もあったそうです。
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総務省の聴取
それから総務省近畿総合通信局は1月22日に、番組を制作した関西テレビの山本紘専務ら幹部3人を呼び、
捏造にいたった経緯などについて事情をききました。
関西テレビでは、大手制作会社の日本テレワーク(東京)に委託した番組制作に関西テレビのプロデューサーらがどの程度かかわっていたかや、
捏造を公表するまでの経緯などについて説明をしたそうです。
関西テレビ側は、「日本テレワークには2人を出していた」
「すでに制作を終え、今後放送予定だった番組についても問題がなかったか精査したい」などと話したといいます。
総務省近畿総合通信局は、「報道は事実をまげない」などと定めている放送法上に問題がなかったか、 週内にも改めて事情をきくそうです。